静岡県焼津市焼津/焼津神社 金神輿

 

静岡県焼津市焼津/焼津神社 銀神輿

 
 

2009

平成21年 8月13日(木)

静岡県焼津市焼津/焼津神社
(しずおかけんやいづしやいづ/やいづじんじゃ)
前々からNETで見ていて、平日なので行ってみようと思っていた焼津神社だったが、丁度前々日に大地震だったので、躊躇してやめようとも思ったが、結局行ってしまった。
神社に電話したら、宮出しは毎年13日で、8時からだというので前泊したので、神社に下見に行ったら、神事は8時からだが、全体行列は8時半、神輿の出輿は10時とのことだった。神輿を撮るだけなら、当日いっても何とかなる時間だった。ともあれ折角来たのだからと7時15分ころに神社に到着した。因みに神社はJR東海道線焼津駅南口下車で駅前の斜め右方向の大きな通りを進むと10分ほどで歩道橋があり、そこを右折してすぐである。ポスターには「東海一の荒祭り」と書かれていて、何やら怖そうだったが、その時間に神社には神幸行列の参加者(殆どが子供さん)と付き添いの親、そして神輿の担ぎ手がそれぞれのまとまり単位で神社に入ってくる。担ぐ各集団は4〜50人ほどで、全員が白装束、そして「アンエットン」という掛け声で、先頭の一人だけが黒烏帽子で両手を広げている。周りの者はその者をウチワなどであおいでいる。後で気づいたが、神輿の最初の立ち上げは、その者黒烏帽子の人たちしか触れないしきたりのようである。境内は広いが鳥居に対して社殿は正対せず、右側に建っている。その社殿内で神事が終了直前の8時半少し前に一対の獅子頭が先にスタートする。獅子頭のあおり布は優に30メートル以上ありそうだが、このあおり布の雌雄それぞれ左右に綺麗に着飾った子供の手古舞が沢山ついて、あおり舟唄を唄っていく。昔焼津港から東京の木場(きば)に材木を出荷するときの唄だそうで、子供手古舞が唄いながら歩くのは、国の選択・県指定文化財であるが、結局これはスタートの一シーンしか見ることが出来なかった。行列はその後に様々な衣装なり、持ち物を持った子供の行列が奉送していく。最後が出るのが20分後くらいだった。全員が社殿に拝礼してから出ていくのには感心した。
社殿から大鳥居までは大きな玉砂利で距離にして100メートルほどであろうか。私も歩いたが、とにかく歩きにくい。ともあれ、行列が出てしまい、神事が終了すると社殿内に置かれていた2基の神輿(屋根の巴紋が金色、銀色)が社殿内の端っこで担ぎ棒(たいして長くない)が2本、白い編んだ晒しの紐が10本近く取り付けられる。それを社殿から当番が降ろして、一旦社殿脇の歳事場に置く。そこで極く簡単にお祓いして、前述の黒烏帽子だけで社殿前まで「金」神輿の方から運ぶ。そこへ多くの担ぎ手が一度になだれ込んで急に荒っぽい担ぎに変わる。変わっているのは二天棒に何本かの晒しの紐がくくりつけられていて、それを担ぐ人の脇から上に持ち上げる役割の者が10人ほど居ることだろう。境内で激しく揉んだ後に、社殿前から遠ざかる。次に「銀」神輿が同様に揉まれる。写真を撮る者としては自分の方に正面を向けて欲しいが、こればっかりは成り行きである。そうこうしていて、暫くすると一旦社殿より少し鳥居寄りに降ろして小休憩だ。すると獅子の木彫りを持った集団と、竹笹を持った集団が向き合い、お互いに出たり曳いたりの、はやしたて神楽を行う。最後に獅子が「金」神輿の鳳凰に近寄り、口を開けて噛み付く。ここまでが終了すると神輿が挙がる。今回見ていた限りでは、全てその動作だった。砂利道の参道を来る神輿を狭い鳥居前で何とか撮影しようと結構狭い鳥居前でがんばって何とか撮影出来て、ほっとしたものだった。先々も同じ要領で焼津の町を練り歩くそうである。
ここまで、触れていないことの一つは暑さで、焼津は港なので暑い暑い。地元の人はコレでなくっちゃ焼津の祭りではない!というが、半端な暑さではない。二つ目は担ぎ手の多さである。主催者は担ぎ手数千人というが、少なくとも2千人以上はいるだろう。したがって境内での撮影は結構巻き込まれる心配があって、かなり後方から撮影したし、鳥居前は道路が狭い上に1メートルくらいの小川(堀)が流れていて、この撮影も我ながら良く陣取れ撮影できたと自分に感心したものである。神輿が鳥居を出てくると人で溢れて、小川に落ちる人が何人か居た。浅いので大事には至らないが、とにかく神社周りの撮影はお勧めできない。
更に肝心の神輿であるが、最初から休憩中も含めて担ぎ手で囲まれているので、全く見ることすら不可能だった。撮った写真で想像するしかないが、3.5尺以上の台輪だろう。胴体は緞帳(どんちょう)でおおわれていて見えないし、鳳凰は神社神輿にしては少し?
という華奢なのもだった。さすがに撮影は道路に出れば楽だったが、道路も担ぎ手で溢れるのでここでも神輿には近寄れなかった。担ぎ手の多くは神輿にとっつくより、担ぎ手の水分補充係のようで、見ている範囲では喧嘩は一切なかった。
今年は奈良とか滋賀とか京都とかにも行ってみたので、そうした祭りと比べても、古い形式の多くを踏襲している点では、一番ではなかろうか?と思った祭礼だった。


(斎藤力・さいとう つとむ)  

 

アクロス・祭り神輿倶楽部 TEL&FAX. 03-5494-1625         All rights reserved by Across Ltd., Japan. (C) Since 1.May.2008